水産業界、新型コロナ影響に危機感

2020年4月27日

 自民党水産拡大役員会が23日、党本部で開かれ、伊東良孝、加藤寛治両農林水産副大臣の出席のもと、水産業界関係者が新型コロナウイルス感染症拡大について要望した。

 ウェブシステムを使い島根から参加したJF全漁連の岸宏会長は、「産地市場の経営が急激に悪化している。水揚数量の減少に加え、単価の下落で市場の手数料が大幅に減少し大変厳しい状況」と述べ、日本トロール底魚協会の吉田光徳会長は、「世界的なコロナの蔓延で外国を基地にしている遠洋漁船が外地に入港できず、入港しても下船できない。漁船員らの帰国もできない。このままでは、日本の遠洋漁業は操業できなくなる」と行き場のない窮状を訴えた。[....]