水産庁/初の不漁問題検討会、「変化」前提に対策必要

2021年4月12日

 水産庁は第1回不漁問題に関する検討会を8日、東京・千代田区の三番町共用会議所で非公開で開催し、スルメイカ、サンマ、サケの漁業団体から近年の漁模様などについてヒアリングをした。押切光弘企画課長と廣野淳研究指導課長が検討会の概要を説明し、委員からは今後は中期、長期と分けた視点での対策が必要になるなどの意見が出された。検討会は5月末までに開催予定の第4回で取りまとめ、来年見直しをする水産基本計画に生かし、次年度以降の予算含め水産政策にも反映させていく。

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 座長は前水産研究・教育機構理事長の宮原正典よろず水産相談室afc.masa代表が務め、事務局からサンマ、スルメイカ、シロザケの近年の漁獲量の推移やそれぞれの不漁の原因についての仮説などが、昨年8月に水研機構内部で開かれた勉強会での資料を基に示された。[....]