水産庁、WCPFC方針で24年増枠へ地固め

2022年6月13日

 水産庁は10日、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)で管理する太平洋クロマグロについて、2024年の会合での増枠を目指す方針を明らかにした。時限的な現行措置の終了など、議論すべき課題や新たな資源評価が同年に集約されるためだ。そのうえで、新たな管理目標の設定に用いる管理戦略評価(MSE)に合意を得ることが、「この先の増枠を勝ち取る近道だ」との考えを示し、今年はその実現への注力と地固めに努めることを報告した。

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 24年は22年から導入された増枠が与えた影響を科学的に示す、新たな資源評価が更新される。時限的な措置も一部終了するなど、議論・決定すべき事項も同年に集約されることを踏まえた。水産庁資源管理部の高?美和子審議官は「次に増枠のチャンスがあるとすれば24年だろう」との見方を示した。実現すれば25年から新たな措置の導入が可能になる。[....]