水産データ活用で指針

2022年1月26日

 水産業の成長産業化に向けた情報技術の活用や報告の電子化などが進められる中で、水産分野のデータ利活用に向けた環境整備について話し合う有識者協議会(主査・宮下和士北海道大学教授、事務局・(株)NTTデータ経営研究所)が25日、オンラインで開催され、ガイドラインの原案をまとめた。水産庁は当日示された委員からの意見などを踏まえ、2月にも水産庁が意見募集(パブリックコメント)を実施し、年度内をめどに最終案を公表する。

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 ガイドラインは10回にわたる有識者による議論を経て取りまとめられたもので、漁業者の個人的な経験やノウハウで漁獲が左右される水産の特殊性に配慮しつつ、成長産業化に向けてデータを有効活用していくための指標の検討を進めてきた。

 生産者だけでなくデータを活用する可能性がある対象者を想定し、具体的な事例を盛り込むなど、分かりやすさの工夫が凝らされたほか、読み手に合わせたポイントなどを整理。[....]