気仙沼・マグロはえ縄漁業、「カイゼン」一人立ち

2022年5月12日

 まぐろ延縄漁業生産性向上カイゼン検討会(会長・勝倉宏明宮城県北かつ組合長、勝倉漁業社長)が10日、宮城・気仙沼市内でオンライン参加も含めて開催された。発足当時から活動に参加してきたトヨタ自動車東日本(株)(TMEJ)の直接的な関与が終了することを踏まえ、2022年度からはこれまでの「カイゼン」精神を引き継ぎ、気仙沼の現場人材だけによるカイゼン実現を目指していくことを確認した。

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 検討会はトヨタの生産管理手法・カイゼンをマグロはえ縄漁業に生かそうと、TMEJの協力のもと、17年に発足した。現場が洋上にあるという難しい環境の中で、現場の重労働を緩和する「気仙沼スロープ」を開発したほか、現在は幹縄と枝縄を連動させる金具(スナップ)の掛け外しの自動化の開発などに着手している。[....]