気仙沼の魚学校給食に普及させる会が、日南で食育授業

2018年3月8日

カツオ一本釣りの元漁労長の上牧英雄さんが漁業の現場を説明した

 気仙沼の魚を学校給食に普及させる会(宮城県気仙沼市、臼井壯太朗代表)は、2月27日に宮崎県日南市立南郷小学校で、翌28日に同市立吾田東小学校で、それぞれ食育授業を行った。カツオ一本釣りの元漁師を招き、漁業で交流のある気仙沼市と日南市の現状を学習。「(両市の)水産の応援団になってほしい」との思いを児童たちに伝えた。

 南郷小学校では6年生55人、吾田東小学校では5年生75人を対象に実施。両校ともに、カツオ一本釣り漁船・第88正丸の元漁労長である上牧英雄さんが現場の様子や仕事のやりがいを語った。気仙沼が生鮮カツオの水揚量21年連続日本一で、日南の一本釣り漁船も気仙沼に水揚げしていることも説明し、両市の深いつながりを伝えた。

 タブレット端末を活用した授業では、気仙沼市と日南市の旬の魚や郷土料理、両市の漁業について学んだ。

 今回の食育授業は、東日本大震災復興活動事業を受託したNPO法人・宮崎文化本舗と連携して企画。「日南市と気仙沼市の水産を応援してほしい」という思いと、「海の恵みや食に携わる人への感謝の気持ちを忘れないでほしい」という思いを込めて行われた。[....]