栄えよ新市場?豊洲が営業始動、小池知事は支援強調 

2018年10月12日

小池知事も視察に訪れ、場内の各卸売場を回って市場関係者らと交流した

 東京・築地市場の後継、豊洲市場が11日午前0時に開場し、業務用市場としての通常営業が始まった(一般利用は13日から)。水産卸売場棟2階マグロセリ室で行われた開場セレモニーの冒頭で、卸代表の網野裕美大都魚類?社長は「新天地を何としても栄えさせていく」と不退転の決意を語った。
 開設者の小池百合子都知事も来場し、セレモニーに出席した。網野社長は、門出にあたり「築地市場の技、ノウハウ、伝統の継承に全精力を挙げる」一方、「新しい姿を目指す」と、時代の要請に応えていく意気込みを述べた。
 東京豊洲市場大物業会(大物業会)の横田繁夫会長は、生産者、卸、仲卸の思いを集約し「豊洲ブランドの基礎となるよう努力していきたい」と述べるとともに、都に対して「われわれの能力を最大限発揮できるようサポートを」と要請した。
 荷が搬入され本格的に取引が始まった場内の卸売場の各所を視察した小池知事は、豊洲市場関係者との「連携」と手厚い「支援」を強調。市場関係者に対して「なかなか慣れず使い勝手がよく分からない部分があると思うが、豊洲市場を日本の中核的な市場に育てていきたい。一日一日積み重ねて、素晴らしいものにしていく」と約束した。[....]