東水奮闘で数量増、豊洲19年卸7社取扱高

2020年4月6日

 東京・豊洲市場の2019年度の水産卸7社の取扱高がまとまった。国内で水揚げされるサンマや秋サケなどの国産魚の不振に加え、冷凍魚が価格調整局面入りしたことで魚価を下押し、場内取引(本業)は、数量・金額ともに前年度を割った。終盤の新型コロナウイルスによる販売不振も影響した。ただ、東都水産の孤軍奮闘で合計数量は11年ぶりに増加している。

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 合計の数量は45万6702トン(前年度比1・6%増)だった。前回の前年度超えは08年度まで遡る。原動力になったのは、東都水産が波崎での6次産業化事業で始めたサバ・イワシの海外輸出だった。[....]