東京市場(4月)サケ・マス販売/月間扱い3000トン超

2013年5月30日

 東京都中央卸売市場4月のサケ・マス販売は、冷凍ギンの販売量が大きく盛り返し、塩蔵品も増加した。価格の底打ち感が広がり、先高感が荷動きを好転させたとみられる。

 【生鮮】輸入(空輸)は、主力のノルウェー産アトランの出荷価格が依然下がらず、また、円安が追い打ちをかけて調達コストが右肩上がりを続けており、平均単価は1104円と前月比4・8%上昇し、昨年同月比では25・0%急上昇した。「超円高」の昨年は夏場に向けて値下がりし、8月には最安値812円平均まで低下したが、今年は2年前の価格帯(1079円)まで戻ってしまった。
 輸入以外では、宮城の養ギンが本格的に出回りだし、4月としては震災前の平成22年同月(50トン、949円)以来の序盤となった。

(「東京市場のサケ・マス類販売動向」本紙参照)[....]