東京・横浜上場卸5社決算/大幅減収も過半数が増益

2021年5月20日

豊洲市場のマグロ卸売場

 東京・豊洲市場と神奈川・横浜市場で株式上場している水産総合卸5社の決算が18日までに出揃った。新型コロナウイルスによる外食産業の不振で主に水産仲卸経由の場内販売が細り、全5社で減収となった。ただ、減収に対応しようと粗利益確保に努めたことや取扱量減に伴う経費減、緊急事態宣言などによる出勤者削減の取り組みが結果的に人件費圧縮につながったことで、増益とした会社が過半数だった。

          ◇        ◇        ◇

魚種別にみると、活魚をはじめとする特種(寿司種)、高級マグロ、上物鮮魚の販売が振るわなかった。これらの魚種は需要の低迷から軒並み単価が下落。数量を扱っても売上高増に[....]