来場者最多の412人、東京で漁業就業支援フェア

2018年7月18日

漁業者の実際の声を聞き、興味を示す漁業志望の来場者

 漁協や漁業会社などと漁業未経験の新卒予定者らの面談する「漁業就業支援フェア2018」(全国漁業就業者確保育成センター主催)が7日、東京・千代田区のアキバスクエアで開かれた。昨年と同水準の88団体が128人を募集、過去最高の412人が詰め掛け、関心の高まりを印象付けた。
 全国センターの小坂智規会長は「特に若者の来場が目立つ。普通高校の生徒も増えた」と手応えを語り、「今年度からアニメ調のイラストポスターに変えたことも要因の一つではないか」と述べた。
 福井県新規漁業就業者支援協議会のブースでは「ふくい水産カレッジ」の研修生を45歳未満まで広げ募集。水産カレッジは県内の就業予定先で長期研修を受け、期間中は月給または支援金が出る。 同県水産課水産戦略・人材育成グループの千葉駿介主事は「短期研修のあと、1年間の水産カレッジを受けることで就業前のギャップをなくし、離職を防いでいる」と説明。
 沖縄県のJF伊平屋村漁協のブースには夫婦で移住を望む人の訪問が目立った。愛媛県で真珠養殖を行うJF三浦漁協のブースには林業を学ぶ神奈川県の大学生2組が訪問。その理由を「漁業は収入が不安定な印象がある。研修時の手当がしっかりしているところに着目した」と述べた。
 同フェアは福岡を皮切りに全国3か所で開催され、最後の大阪は21日にOMMビルで行われる。[....]