日本水産/「スルッとふた」拡大、新たな顧客層獲得へ

2020年3月17日

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斬新なデザインの「SABA」シリーズ

 日本水産の缶詰が、このところ新たな動きをみせている。従来製品の3分の1の力で開けられる「スルッとふた」採用品の拡大、「SABA」シリーズのような斬新なデザインの導入、減塩タイプや料理素材向け水産缶なども充実してきた。さらなる成長を目指して、従来の顧客の維持のみならず、新たな顧客層の獲得をも狙う同社の取り組みについて紹介する。

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 テレビなどの複数のメディアが先導したサバ缶詰ブームは、2017年秋以降に需要が急伸したが、ここへきて落ち着きをみせている。このブームでサバ缶詰のよさに気づいた新たな購買層が生じたといわれ、マーケットは高止まりしたとみられる。[....]