2022年8月5日
■操業条件など妥結、政府間協議は開催見送り
ロシア系サケ・マスについては、日ソ漁業協力協定および日ソ地先沖合漁業協定に基づき、「日本200海里水域」および「ロシア200海里水域」におけるわが国漁船の漁獲量などの操業条件に関して、毎年協議を行っています。
「日本200海里水域分」については「日ロ漁業合同委員会」において、「ロシア200海里水域分」については「日ロ政府間協議」において協議を行っています。
1.日ロ漁業合同委員会第38回会議の結果について
今年4月11日から4月22日まで、ウェブ会議で「日ロ漁業合同委員会第38回会議」が開催され、2022年の日本200海里水域におけるわが国漁船によるロシア系サケ・マスの操業条件などについて実質的に妥結しました。署名などの手続は4月25日に実施しました。
(1)出席者
日本側 :藤田水産庁資源管理部長
外務省、水産庁、北海道庁、
関係する漁業団体の関係者
ロシア側:シマコフ露連邦漁業庁船団・港湾・
国際協力局長
外務省、連邦漁業庁などの関係者
(2)結果概要について
2022年の日本200海里水域におけるわが国漁船によるロシア系サケ・マスの操業条件などについて協議が行われ、以下の内容で妥結しました。
(1)漁獲量:2050トン(前年同)
(内訳)
・カラフトマス、ベニザケ、ギンザケ、マスノスケ 1550トン(前年同)
(ベニザケ、ギンザケ、マスノスケは3種合わせて一隻当たり1トン以内)
・シロザケ 500トン(前年同)
(2)漁業協力費:2億円?3億13万円の範囲で漁獲実績に応じて決定することで一致しました(前年は2億6000万円?3億13万円の範囲で漁獲実績に応じて決定。実際の支払い額は2億6000万円。本年は、下限額を前年より6000万円引き下げ)
(3)その他:2022年の漁業分野における科学技術協力計画の採択などを行いました。
2.2022年日ロさけ・ます政府間協議について
ロシア200海里水域において実施してきた引き網によるサケ・マスの試験的な操業について、本年の実施を見送ることとしました。このことに伴い、本年の「ロシア連邦の200海里水域における日本国の漁船によるロシア系さけ・ますの2022年における漁獲に関する日ロ政府間協議」は開催を見送ることとなりました。(水産庁国際課)