[1059]日ロさけ・ます政府間協議の結果について

2018年7月5日

漁獲割り当ては95トン
今年の操業はひき網を試験
 ロシア連邦の200海里水域における日本国漁船によるロシア系サケ・マスの漁獲に関しては、例年、日ロ政府間でその漁獲の条件などについて協議しています。今年の協議は4月4日から6日まで、東京において開催されました。
 協議では、日本側の代表団長を保科正樹水産庁増殖推進部長が務め、ロシア側の代表団長はサフチュク露連邦漁業庁副長官が務めました。このほか両国の水産当局をはじめとした関係省庁や民間団体の代表者が出席しました。
 ロシア連邦の200海里水域においては、2016年から流し網の使用が禁止されています。このため、同水域においてサケ・マス類を漁獲するためには、従来まで使用していた流し網に替わる、他の漁法を用いることが必要となっています。
 日本側は、昨年に引き続き、今年の操業にひき網を用いることとし、操業の開始を6月上旬に設定した上で、その必要な漁獲枠を得ることを模索しました。また、操業隻数は1隻とし、流し網に替わる漁法としての効果を検証するべく、試験的に操業を行うこととして協議に臨みました。
 主な議題は、日本漁船の漁獲割当量と取締条件であり、日ロ双方の間で様々な議論が交わされましたが、結果として漁獲割当量を95トンなどとする条件で双方の意見が一致しました。
 主な操業条件は以下の通りです。
漁獲割当量:95トン(前年62トン)
(内訳)
 べにざけ 25トン(前年23.5トン)
 しろざけ 25トン(前年23.5トン)
 からふとます 40トン(前年10トン)
 ぎんざけ 3トン(前年2トン)
 ますのすけ 2トン(前年3トン)
 入漁料:約2,357万円(前年約1,901万円)
 操業期間:6月15日?7月15日(前年6月10日?6月25日)
(水産庁国際課)

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