新年度水産予算3005億円を閣議決定、改革実行段階

2019年12月23日

 政府は20日、2020年度の当初予算案を閣議決定した。「水産改革の実行による適切な資源管理と水産業の成長産業化」が大きなテーマとなっている水産関係予算のうち当初予算は、最終的に自民党了承時よりさらに2億円を積み増した2034億円となり、先に閣議決定された19年度補正予算971億円とあわせた総額は約3005億円となった。政府は予算として2年連続で3000億円台を確保したことになり、水産改革「実行」への環境を整えた形になる。

 柱の一つとなる新たな資源管理システムの実施では、「水産資源研究センター」構想の実現に向け水産研究・教育機構の資源管理部門の見直しに66億円(補正48億円)。資源評価対象種の拡大や評価の精度向上などを図る。補正は漁業取締調査船・開洋丸の代船建造に充てる。[....]