新型コロナ、遠洋マグロ漁にも支障

2020年3月26日

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が、遠洋マグロ漁業の活動にも大きな影響を与え始めている。海外の主要補給港で船員の乗下船を規制する国が増えてきたためだ。船を外地に係船し、船員を空路で帰国させられない現状で、日本への帰港を急ぐか当初予定した漁期まで操業を続け好転を待つか、判断に頭を悩ませる船も出ている。

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 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が11日に、「新型コロナウイルスはパンデミック(世界的な大流行)と言える」と発言して以降、各国・地域の入国制限が勢いを増した。スペインのラスパルマス(カナリア諸島)や南アフリカ共和国のケープタウンといった、日本の遠洋船の主要基地がある国でも、外国船員の乗下船や上陸の禁止措置が始まっている。[....]