改革と成長/イノベで漁業は変わる、石川JR西PDに

2017年12月1日

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技術革新でビジネスになり地域活性化にもつながると語る石川プロデューサー

 JR西日本グループが一次産業への参入を試みている。水産業ではサバに始まり、カキ、サクラマス、今秋には加工食品の開発にまで踏み出した。異業種から参入してみえた水産業の姿、その先にみえる可能性について、創造本部ビジネスプロデュースグループの石川裕章プロデューサーに聞いた

◇問い/水産業に参入した経緯は。

◆石川/非鉄道事業の中での地域の活性化が目的。鉄道会社は、地域に人がいて成り立つビジネスであり、その点では水産業と親和性が高い。生産者が得意としない「マーケティング」部分をわれわれが補完し、バリューチェーンにつなげていく。企業が参入しにくい産業だと思うが、それだけに、イノベーションを起こせばビジネスになるし、地域活性化にもつながるという思いで始めた。

◇問い/水産業の可能性をどう感じますか。

◆石川/まだまだビジネスの可能性は十分にある。課題から目をそらさず、そこにイノベーションを起こす努力をすれば、もっともっと水産業は伸びると思う。感じるのは、「獲れて当たり前」の時代は間もなく終わるのではないかということだ。しかし、危機は裏返せばチャンスになる。[....]