愛媛県とくら寿司さかな100%PJ、循環魚を販売

2019年1月17日

県や宇和島市の関係者が集まって「さかな100%プロジェクト」をアピール

 愛媛の水産界が昨年5月に回転寿司チェーンの「無添くら寿司」を展開する(株)くらコーポレーションが国産天然魚を余すところなく利用する「さかな100%プロジェクト」をスタートさせた。同店では宇和島産の「みかんぶり」などを提供しているが、この取り組みでは魚のアラを養殖魚用の飼料に活用し、魚を育てていく仕組みだ。
 具体的には、漁獲された国産天然魚を同社の貝塚センターで加工し、その食べられない部分を魚粉にして養魚用の餌に加工。この餌を用いて養殖魚を育てて循環フィッシュとして販売する。将来的には循環フィッシュの加工で出た部位も魚粉に加工するという。
 餌にはミカンの皮やオイルを混ぜている。「宇和島産みかんぶり」「宇和島産みかんサーモン」をいずれも108円で提供している。これらの柑橘(かんきつ)を与えられた養殖魚はすでに高い評価を得ており、特に生魚として用いられると、爽やかな風味で食べやすいと評判だ。[....]