徳島魚市場、東京・大田市場で仲卸参入

2020年9月23日

 地方都市の中央卸売市場の水産卸がこのほど、大都市・東京の中央卸売市場の水産仲卸に参入した。徳島魚市場?(吉本創一社長)は、グループ会社の旭物産?(同)の完全子会社として江戸旭?(鈴木俊介社長)を設立。大田市場に5小間(加工スペース4小間、冷蔵庫スペース1小間)を有する水産仲卸として17日に営業を始めた。グループ内で調達した養殖魚を中心にフィレー(三枚おろし)やロイン(四ツ割リ)に加工する消費地加工拠点として、業務用の納めや量販店・スーパー向けの供給に対応していく。

 6月21日に改正卸売市場法が施行され、卸・仲卸のいずれも業務に対する自由度が少なからず増した。しかし、実際には施行前後は動きに乏しく、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって改正市場法で期待された市場活性化につながるような動きはみえなかった。そこに徳島魚市場グループが一石を投じた形だ。[....]