待望のサンマ 厚岸で初水揚げ

2021年8月20日

今シーズン初となるサンマの水揚げが19日、道東・厚岸で行われた。“待望”の新物サンマに、セリでは昨年の2倍以上となる最高値キロ3万240円(税込み)が付いた。

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 12日に厚岸から出漁していた棒受網19トン船2隻のうち1隻が公海での操業後、帰港。発泡スチロール箱20箱(152キロ)を水揚げした。大臣許可の10トン以上船の初水揚げとしては、近年で最も遅かった昨年(8月23日)より4日早かったが、今年は例年この時期までに水揚げがある流し網のサンマの供給がなかったことから、待望の新物となった。

 セリでの最高値は12箱に付いた3万240円で、中型船(20?100トン)4隻が約900キロを上場した昨年の初セリの最高値(1万1880円)を大きく上回った。JF厚岸漁協の市場担当者は「棒受網のサンマの価格としては過去最高値ではないか」と指摘、「予想していたよりも高値が付いた。今年はここまで全くサンマがなかったからだろう」と驚きを示した。[....]