年末商材、全面高で数量売れず

2022年1月14日

年末商材・主要9品目の概況

 新型コロナウイルスの感染拡大が一時的に下火になった中での商いとなった、関東圏における2021年の年末商材・主要9品目の分析が出揃った。拡販に向いた値頃な商材がなく、ほぼ全面高の展開となる中、販売数量が前年割れとなるのは避けられなかったが、金額では前年並みか前年超えの品目が優勢だった。ただ、末端の販売はまだら模様だったようだ。

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 感染拡大第6波の入り口に差し掛かっていたものの、年内はさほど新規感染者数の増加ペースが目立たず、飲食・宿泊業向けの業務販売が前年に比べれば回復した。帰省・旅行などによる人口流出がそれに重なり、小売販売の巣ごもり消費が弱まるかにみえたが、高単価になっても定番品をしっかり品揃えした鮮魚専門店や量販店・スーパーの多くでは、金額ベースでの売り上げは付いてきた。[....]