2021年4月22日
新型コロナウイルスの影響が年間通じて続いた2021年2月期、株式上場する量販店・スーパーの決算が出揃った。外食産業が不振となった影響で活発化した巣ごもり消費が追い風となり、12企業・部門のうち10企業・部門が増収となった。店内の混雑防止のために取り組んだチラシの見合わせやポイント販促停止が経費節減効果となり、営業利益で過去最高を記録する企業・部門が続出した。
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特に食品スーパー(SM)部門の躍進が顕著で、家庭内調理が刺激されたことで水産を含めた生鮮3部門が伸びた。特売や値引き販売などの営業努力をせずとも売れていったことで、粗利が大幅に改善した。年度終盤は前年のパニック消費の反動もあって前年比でマイナスとはなったものの、巣ごもり消費は一年を通して堅調だった。[....]