岩手の養殖サーモン開幕/宮古が先陣、トラウト出荷

2021年3月19日

宮古魚市場に初出荷された宮古トラウトサーモン

 不漁の秋サケに代わる新たな漁業として各地でサーモン養殖への挑戦が始まっている岩手県で、JF宮古漁協(大井誠治組合長)の「宮古トラウトサーモン」が18日、先陣を切って初出荷された。宮古市の事業として実施された昨年より約1か月早い出荷で、宮古市魚市場に上場されたトラウトは、最高値でキロ1450円、平均で833円の値が付いた。県内では、現時点で宮古以外に久慈、大槌、釜石でもギンザケやトラウトの養殖がスタートしており、宮古以外の地域でも5月には本格出荷が始まる見通しだ。

        ◇        ◇        ◇

 宮古市事業の試験養殖を踏まえ、宮古漁協は今期から日清丸紅飼料?の協力のもと、漁協単独事業としてトラウト養殖を開始。昨年の50トンの2倍に当たる100トンの出荷を想定している。初出荷となった18日が昨年に比べ約1か月早い出荷となった理由について同漁協は「買受人の要望」と説明。500グラムのオスから3キロサイズまでの約3・4トン(約2000尾)[....]