岩手でサケ養殖「免許」、10月、久慈・宮古・大槌で

2021年4月19日

 岩手県で、試験的に実施されているサーモン養殖の「免許」に向けた準備が進んでいる。新たな海区漁場計画について県は18日まで意見公募(パブリックコメント)を実施。今後、寄せられた意見のもと、県は新たな漁場計画を作成し、10月1日にも免許される見通しだ。秋サケなど主要魚種の不漁が続く中で、今秋には、岩手県で新たな魚類養殖の歴史が始まりそうだ。

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 今回の新たな漁場計画素案は、試験的にサケ養殖を実施していたJF久慈市漁協、JF宮古漁協、JF新おおつち漁協の3漁協から「事業化に向けてのめどが付いた」との要望を受けて県が作成した。

 漁場計画素案によると、「さけ・ます小割式養殖業」として新たに盛り込まれた第1種区画漁業権は、久慈市湊町久慈浜地先(漁場名・沖久慈浜=一区第14号)、宮古市白浜地先(漁場名・長磯前=一区第152号)、上閉伊郡大槌町吉里吉里地先(漁場名・金ケ崎=一区第233号)[....]