岡山理科大・キタガワ/モンゴルでのハタ養殖、生産順調

2021年5月25日

計量されるハイブリッドハタ。モンゴルの養殖場では2.5キロまで育っている

 岡山理科大学(岡山市)とキタガワ(静岡市)が共同研究としてモンゴルで取り組んでいる「好適環境水」を使ったハタの陸上養殖プロジェクト(PJ)は、養殖技術の確立で成育が順調に推移、現在、2・3キロの大きさに育ったハタ約350尾が本格的な出荷・販売を待っている。PJのリーダーである同大学の山本俊政准教授は「現地での関心と需要が強いが、新型コロナウイルスの感染拡大で生産、販売の次の段階へ向けた積極的な動きが取れない。環境が好転すれば生産設備も増強してPJを進展させたい」としている。

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 PJがスタートして間もなく各国で新型コロナ感染が拡大。モンゴルでも人の動きが制約されたため現地スタッフが自由に動けず、日本からも現地へ出掛けての実情把握、次の事業計画展開などにブレーキがかかっているが、山本准教授は「テレワークで大事な連絡は十分できているし支障はない。プロジェクトとしては大成功」としている。[....]