山内 静夫 氏(やまうち・しずお=元漁船保険中央会〈現日本漁船保険組合〉会長)

2021年3月19日

3月17日午後5時55分、死去した。94歳だった。葬儀は21日に青原寺(東京都中野区上高田1?2?3)で、家族葬として行われる。喪主は長男・達雄(たつお)氏。

 山内氏は、1982年に水産庁を退官し、故山中貞則会長(衆院議員)に請われて漁船保険中央会の副会長に就任。22年間務めたあと、2004年に会長に就任した。実直で物事にこだわらない性格で、人一倍漁船保険事業に情熱を傾けた。プレジャーボート保険を導入したのも山内会長の功績であり、漁船保険制度の強化に貢献した。

 1950年7月に人事院事務官として行政職に就き、翌51年9月から水産庁勤務。71年水産庁漁政部漁船保険課長、77年研究開発部長、80年水産庁次長を経て、82年退官。漁船保険中央会で副会長、会長を歴任し、2009年に退任後も顧問として漁船保険業務を見守っていた。08年に大日本水産会表彰を受けている。