小売店への客足増化、魚介類消費に恩恵

2020年5月11日

 総務省は8日、2020年3月分の家計調査報告を発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛要請が強まる中、消費支出全体は減少したが、自粛前の買いだめで量販店・スーパーなどの小売店の客足が増えた恩恵で、魚介類全体や生鮮魚介類は17年1月以降で最大の伸びとなった。しかし、外食は大不振。寿司は2割強の減少と苦しんだ形となった。

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 3月の魚介類への支出金額は6336円(名目4・3%増)で、このうち生鮮魚介類は3599円(名目3・8%増)だった。肉類が支出金額で1割以上伸びたのに比べるといかにも小さいが、それでも量販店・スーパーへの客足が増えた恩恵を受けた格好となった。[....]