家計調査(7月)/小売魚介類、高止まり続く

2020年9月9日

 総務省は8日、2020年7月分の家計調査報告を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の第2波の兆候が月半ばから大都市圏で表面化したことや長梅雨が響き、消費支出の回復基調は2か月続かなかった。外食は6月に比べて下げ幅を縮小したが、引き続き食料の前年割れの最大要因となった。一方で、小売販売の魚介類は5、6月に及ばなかったものの、今年3番目の伸び率。調理食品分類のウナギ蒲焼は2割の大幅増となった。

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 2人以上の世帯の一世帯当たりの消費支出は26万6897円だった。前年比は7・6%減(実質、消費者物価指数で実質化)。4、5月の2ケタ減から一気に前年並み近くに戻した6月(1・2%減)からは反転、下落幅を再び拡大した。外出自粛や長梅雨で夏物衣料が振るわず、加えて自動車関係費や鉄道・航空運賃の大幅減が響いた。家具・家事用品の大幅な伸びが6月に比べやや鈍ったことも大きかった。[....]