家計消費、魚介類が再び減少局面

2022年2月9日

過去10年の「魚介類」における家計支出金額の推移(円)

 総務省は8日、家計調査の消費支出の2021年の結果を発表した。2人以上世帯における魚介類に対する一世帯当たりの年間支出金額は7万5035円で、20年(7万7341円)に比べて3・0%減(断りのない場合は名目値)と、2年ぶりに減少した。新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり効果で素材魚が売れる流れが一巡したうえに、後半には薄漁と魚価高騰が逆風となった。

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 魚介類全体の支出金額は、新型コロナ前の19年(7万3862円)をいまだに上回る。ただ、その背景には魚価高騰の影響が大きいようだ。主力の生鮮魚介類では年間支出金額が4万2610円(前年比2・3%減)。[....]