家庭用米飯など冷食堅調、冷食協の28年生産消費集計

2017年4月21日

 日本冷凍食品協会(伊藤滋会長)は19日、平成28年の冷凍食品の国内生産・金額・消費量などの調査結果を発表。国内生産量は155万4265トン(前年比102・3%)、金額(工場出荷額)が6871億円(100%)で、数量は過去最高を記録した。米飯やギョーザなどの家庭用調理品が好調だったほか、業務用も2年ぶりに数量・金額ともに増加した。

 業務用は数量が91万7652トン(101・6%)、金額は3985億円(101・5%)。家庭用は数量が63万6613トン(103・2%)、金額が2885億円(98・0%)と数量は2年連続で増加したが、金額は2年ぶりに減少した。

 品目別では、原料の供給減と高騰などにより水産物が数量5万3142トン(93・6%)、金額454億6000万円(95・9%)と減少した。数量ベースでは、魚類を除き、エビ類、イカ・タコなどが前年割れしたほか、エビフライやカキフライなども前年を下回った。

 輸入調理冷凍食品を扱う29社に限定した調理冷食輸入量は23万735トン(92・1%)、1322億円(93・9%)と数量・金額ともに減少。国別では中国が11万3456トン(82・5%)と3年連続減少。タイ国やインドネシアが減少、ベトナムが1万1273トン(104・8%)増加。[....]