宮城ギンザケ初水揚げ

2022年3月15日

女川に初水揚げされる宮城産ギンザケ

 宮城県の養殖ギンザケが14日、女川魚市場で初水揚げされた。不安定化する国内漁獲、混迷するロシアの軍事侵攻などを背景に国産・輸入問わず、多くの商材で原料供給が逼迫。安定上場が見込めるギンザケへの引き合いが強まり、入札では近年なかったキロ1000円を超す高値札が連発した。開始前から「上昇必至」とされてはいたが、加工業者の扱い意欲は周囲が想定した以上。生産者を「幸先よい」と喜ばす滑り出しをみせた。

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 水揚げしたのは女川町飯子浜で養殖に取り組むグルメイト系列の生産者1人。当日深夜にイケスから引き上げ、活〆した約3000尾、3・6トンを水揚げした。サイズ別では1・5キロ上が0・2トン、1・0キロ上が3・3トンだった。[....]