宮城の乾ノリ、21年度初入札会 

2021年11月22日

 宮城県産乾ノリ「みちのく寒流のり」の2021年度初入札会が17日、全国のトップを切って行われた。高水温と雨不足で芽伸びが進まず、上場量は順調だった昨年の5割以下に。価格も中・下級品が多かったために伸び悩み、平均(一枚当たり)は16・3%安の11円24銭にとどまった。数量・単価ともに過去5年で最低の厳しいスタートとなったが、生産者は「多くの漁場が目覚ましい生育回復をみせている」とし、早期の巻き返しに自信をのぞかせた。

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 会場となったJFみやぎ塩釜総合支所(塩釜市新浜町)には、県中・南部で生産された約950万枚が上場された。採苗や網の張り込みはおおむね順調だったが、肝心の育苗は海水温が高めで推移したうえ、降雨不足で漁場海域への栄養塩流入が乏しかったために大苦戦。刈り取りしても思うように数量が伸びず[....]