宮城で豊かな海づくり大会が初開催 

2021年10月5日

石巻漁港で行われた稚魚放流をオンラインで見守られる天皇・皇后両陛下

 節目の40回を数える全国豊かな海づくり大会が3日、全国有数の水産県・宮城で初開催された。1年の延期を経ても新型コロナウイルス禍は収束せず、感染予防のために規模を大幅に縮小したうえ、慣例の天皇・皇后両陛下ご臨席もオンラインとなったが、選ばれた数百人の関係者が舞台となった県央の石巻市に集結。「式典」「放流」などの行事を通じて東日本大震災で寄せられた支援への感謝と復興を遂げた姿、豊かな海づくりへの決意を全国に力強く発信した。

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 式典行事は午前10時30分から市の複合文化施設「マルホンまきあーとテラス」で開かれた。両陛下は東京・千代田区の皇居からリモートで臨席され、天皇陛下は「参加できてうれしく思う。震災の甚大な被害を乗り越え、復興が進められてきた宮城で初開催されることは大変意義深い。多くの人が豊かな海づくりに協力する契機になることを願う」などと述べられた。[....]