実習船やいづ、焼津水高生33人を乗せ航海実習へ出港

2017年5月17日

大勢の見送り受けて焼津港から出航する実習船やいづ

 県立焼津水産高校の生徒33人が10日、同校の実習船・やいづ(559トン)に乗船して、伊豆諸島東方海域での約3週間にわたる航海実習に向けて焼津港から出港した。

 海洋科学科の航海コース3年生20人と専攻科の航海工学科1年生13人。教官や乗組員の指導を受けて船内で共同生活を送りつつ、航海・機関やビンナガマグロ・カツオ一本釣りなどの実習に励み、漁場調査、標識放流なども体験する。

 焼津港新港の焼津魚市場解凍売場・鮮魚売場で、全校生徒や保護者、来賓ら600余人が参加して壮行式を行った。古木正彦校長が「乗船実習は諸君の未来を切り開いていくものである」と激励。来賓の小野田裕之県教育委員会高校教育課長、生徒会長の池田美月さんが航海に期待する言葉を述べた。

 これに対し、実習生徒を代表して廣田晋太朗さん(海洋科学科・航海コース3年)が、「新しい知識を学べるよう積極的に行動していきたい。私は将来、カツオ一本釣り漁船に就職したいと思っている。実習船で学ぶことは一生の宝であると信じている」と意気込みを語った。

 5月31日に焼津港に帰港する予定。[....]