大阪府鰮巾着網漁協の荷捌き施設完成、岡組合長に聞く

2017年4月26日

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漁協マスコット「いわしきんちゃ君」とPRする岡修組合長

 大阪府鰮巾着網漁協(岡修組合長)が岸和田市地蔵浜町で整備を進めていた荷捌き施設が完成、27日、関係者約300人を集めて祝賀会が行われる。岡組合長にこれまでのと今後につい話を聞いた。

 ◇岡組合長/従来は、野天に近かった仮設の荷捌き施設から本施設に移行させることができる。消費者ニーズが高まっている衛生上の問題を払拭するとともに、これまで以上に鮮度保持を図って、魚価向上につなげたい。府下の全船びき網漁業者が一堂に水揚げしているので取扱量も増えており、緊急に施設整備する必要があった。荷捌き作業の安全性や効率性も高められるので非常に有用な施設ができたと感謝している。

 2年前には関係者の福利厚生用にとこの事務所棟1階に、早朝午前5時から午後2時まで食堂「泉州海鮮きんちゃく家」を開いた。目の前に水揚げされる生シラスや各種大阪湾産水産物を使った天ぷらや丼、定食などが評判を呼んでテレビや新聞取り上げられ、多くの府民らが訪れている。毎週日曜日に「地蔵浜みなとマルシェ」を開催。巾着網漁の朝獲れ鮮魚やノリやワカメなど、大阪湾の豊かな海の幸を多数販売し賑わいをみせている。6月には2つの鮮度保持施設が竣工する予定。漁業者の収入向上につなげたい。農山漁村振興交付金事業で「渚(なぎさ)泊」のの調査事業も行う予定だ。[....]