大阪市中央卸売市場、本場開設90周年 

2021年12月20日

開設90周年を迎えた大阪本場

 1931(昭和6)年11月11日に開設した西日本最大の流通拠点、大阪市中央卸売市場本場が今年、開設90周年を迎えた。新型コロナウイルス拡大の影響で、予定していた記念式典および記念イベントは中止となったが、特集号を通じて90周年の歴史を振り返りながら、次の100年に向けた市場関係者の抱負などを紹介する。

 ■昭和から令和へ―“食のまち”大阪を支え90年。

 大阪市中央卸売市場本場(以下大阪本場)が開設したのは、1931(昭和6)年11月11日のこと。

 中央卸売市場としては、京都・高知・横浜に次いで全国で4番目となる開設であった。

 当時の資料をひも解くと、市場の開設初日には、歩行者約1万6000人、肩曳・車約1300台、自動車・リヤカー約5600台、貨物自動車約230台、牛馬約40台が入場し、まれにみる賑わいをみせたという。[....]