大村湾再生へ食害魚の料理試食会、村里運輸など挑戦

2018年6月7日

テーブルいっぱいに並んだ創作料理

 波穏やかで「琴の海」と称される大村湾(長崎県)は、近年の磯焼けの進行により、真珠養殖業、漁船漁業ともに生産量が減少している。、水産資源の増大を図ろうと、藻場再生事業に取り組むマリンアクティブ(長崎市、西崎茂一代表)と、バイオディーゼル事業を展開する村里運輸(大村市、村里愛子会長)環境部が3月、大村湾特産のナマコやイイダコ、磯焼けの一因であるアイゴなどを使った創作料理の試食会を市内のゲストハウス「迎賓館」開き、藻場再生の重要性を再認識した。
 島原市出身で日本銀行本店調理担当の荒木初好氏(元オークラガーデンホテル上海総料理長)をシェフに迎えて、水産団体、市議会、行政など約20人が参加。大村湾で水揚げされたスズキ、ヒラメ、ナマコ、ハマグリ、アイゴなどを使った創作料理試食、想像を超えた出来栄えと味わいを堪能した。
 主催者を代表して村里会長は「ナマコに代表される大村湾の豊富な水産資源が減少し、水産資源と藻場の関係性が注目を集める中、自然豊かな大村湾を子々孫々に残すため、私たち一人ひとりにできることを考えていきたい」とあいさつ。閉鎖性海域である大村湾の環境保全の実践を呼び掛けた。[....]