大型マグロ15%増枠

2021年12月9日

 中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第18回年次会合が7日までウェブ会議方式で開催され、太平洋クロマグロの大型魚(30キロ以上)の漁獲枠を一律15%増やすことに合意した。2022年の日本の大型魚の漁獲上限は732トン増の5614トンになる。小型魚(30キロ未満)から大型魚へ枠を振り替える際の特例措置にも合意しており、最大限に利用すれば、日本の次期クロマグロ漁獲可能量(TAC)は21管理年度から920トン多い9809トンになる。

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 大型魚の増枠は、将来予測シミュレーションで資源回復計画に大きな影響を与えないという評価を受け、国際ルールに基づき日本が18年から提案、4年目でついに実現した。日本を代表して会合に参加した水産庁資源管理部の高瀬美和子審議官によると、「依然として資源水準は低く、増枠は時期尚早」という慎重論も複数の国から挙がったが、決議で反対の意向は出ず合意に至った。[....]