2021年5月31日
水産庁は27日、2021年に入り日本海の大和堆周辺水域などで退去警告を行った外国漁船が、同日時点で延べ320隻に達したと公表した。20年の公表値は6月1日時点で54隻、7月31日時点で318隻となっており、昨年同時期の約6倍、2か月ほど前倒しした隻数の外国漁船が、日本の排他的経済水域(EEZ)内に進入している。水産庁によると21年に退去警告した外国漁船は、現時点ですべて中国籍という。
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スルメイカやカニなど日本海の好漁場である大和堆周辺で、違法操業を目的に日本のEEZ内へ進入する外国漁船は後を絶たない。ただ、19年まで大挙して押し寄せていた北朝鮮漁船が20年に忽然と姿を消し、中国漁船に取って代わった。水産庁担当者は「理由は分からない」としている。[....]