外国船の大和堆違法操業に取締り要請、自民水産調査会

2017年7月21日

水産総合調査会であいさつする浜田会長

 日本の排他的経済水域(EEZ)の大和堆で、イカを中心とした北朝鮮、中国による違法・無謀操業が相次いでいる問題で、自民党水産総合調査会(浜田靖一会長)は20日、党本部で会議を開き、違法操業の実態などを関係省庁や関係団体から聴取した。関係者から違法操業は今も続き、日本のイカ釣り船操業が大きな影響を受けていることが報告されると、議員は「外務省や海上保安庁の対応は手ぬるいのではないか。漁業者が安心して操業できる状況になっていない」立ち入り検査や拿(だ)捕および放水、網などの漁具の没収はできないのか」など、厳しい意見が相次いだ。

 初めに水産庁から日本海の大和堆近辺に6月に約800隻、7月19日の時点で約600隻の北朝鮮の漁船が操業している実態が説明された。川口恭一全国いか釣り漁業協会会長が「昨年9月から北朝鮮のイカ釣り小型漁船が大挙して違法に漁場を占有し、中国もかぶせ網や虎網漁船で大和堆に出てきた。今年の5月には北朝鮮の流し網漁船が日本の漁船のすぐそばまで接近する危険な行為を行っている」などと経緯を説明した。[....]