“夏の主役”生鮮カツオ、本格水揚げ/気仙沼魚市場

2020年6月15日

次々と水揚げされる生鮮カツオ

 23年連続で生鮮カツオの水揚げ日本一を誇る宮城県の気仙沼市魚市場に12日早朝、今年初めて6トンとまとまった数量が水揚げされた。例年よりひと月ほど遅い“夏の主役”の登場に、市場関係者は「待ちわびていた」と歓迎。新型コロナウイルスやアニサキスなどで業務筋の需要が落ち込む中でも、好値が連発され、市場が活気づいた。

 入港したのは明神水産(高知県黒潮町)のカツオ一本釣り船、第88佐賀明神丸(147トン)。10日の正午前に千葉県犬吠埼沖(東経157度、北緯35度)でビンナガマグロと同時に漁獲した6トンを水揚げした。森下靖漁労長によると、ビンナガ狙いの操業中にたまたまカツオの魚群が濃くなったそうで「まだまだカツオは少ないが、先々週くらいからちらほら見かけるようになった。梅雨明けくらいからさらに増えるのではないか」などと[....]