変質する巣ごもり需要

2022年2月25日

新型コロナが長引く中、巣ごもり中の購買行動も変化を続けている

 新型コロナウイルスの感染拡大第6波を引き起こしたオミクロン株が猛威を振るう中、外出自粛で飲食需要は再び活気を失う一方、量販店・スーパーで巣ごもりの特徴である前年比で客数減・客単価高の傾向がみられている。しかし、水産物流通の上・中流には思ったほど追い風が吹いていない。巣ごもり需要は変質し、第6波においては惣菜・冷食・加工品の需要に限られているようだ。

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 新型コロナの感染拡大期にみられる巣ごもりは徐々にその特徴を変えてきている。最初期は外出そのものに急ブレーキがかかって、生鮮品が売れずに消費期限の長いロングライフの加工食品を買いだめする傾向が顕著にみられた。その後は「外食は難しいが近場で買い物なら」と購買行動が変化し家庭内調理にシフト。丸魚含めて大きく上振れして、水産の販売実績を押し上げた。[....]