塩釜クロ早い出足、生鮮カツオマグロ好漁で単価も堅調

2017年6月6日

 5月の生鮮のカツオマグロ類は好漁だった。カツオはまき網物がまとまり、鮮度も良好。ビンナガは数量が潤沢なうえ、単価も堅調だ。塩釜ではクロマグロも100キロ前後の大型中心に、例年より早い好スタートを切った。

 漁業情報サービスセンター(JAFIC)によると、カツオは4月下旬から量販店で扱いやすい1・5?2キロが獲れ始めた。釣りは5月11日以降ビンナガ狙いの操業に移ったが、まき網は5月中旬から漁を本格化している。まき網は沿岸近くに漁場が集中している。5月の水揚量は、房州勝浦や銚子中心に4732トンとなり、低調だった昨年同月の8倍。漁場が沿岸に近いため、新口(前日に漁獲した魚)が大半を占め、鮮度も良好。相場は平均キロ700?800円と高値で推移している。

 釣りは5月からビンナガ狙いの操業に切り替わり、月の同魚水揚量は7461トンと昨年同月の1・5倍。缶詰原料として需要は高く、相場は300円をわずかに下回る程度で、堅調に推移している。[....]