垣添直也・MEL会長/国際標準MELが始動

2020年2月12日

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垣添直也MEL会長

 マリン・エコラベル・ジャパン(MEL)認証が昨年12月、国際的な水産エコラベルのプラットフォームである世界水産物持続可能性イニシアチブ(GSSI)からの承認を取得し、日本発の国際標準の水産エコラベルがようやく誕生した。水産経済新聞社が行った単独インタビューに対し、MEL協議会の垣添直也会長は「日本でも環境・社会・ガバナンス(ESG)の考え方が急速に広がっている。認証を取得していないと普通に扱ってもらえない時代がすぐそこまで来ている」と語り、サプライチェーン全体へのMELの浸透や審査員の増員を今後の課題に挙げた。

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 垣添会長は2016年のMEL協議会設立から国際標準化までの道のりを振り返り、「日本の水産業の多様性は、これまで零細性の側面もあり弱点とされてきたが、他国にはできないむしろ強みだ。外国の基準を押し付けられるだけでは、日本の水産業の特徴がつぶれてしまう。[....]