国際ふぐ協会が中国でプロモ、100億円市場視野に

2018年7月11日

日本産のフグに多くの来場者が興味を示した

 フグの各国への輸出拡大に取り組む国際ふぐ協会(古川幸弘代表)はこのほど、中国安徽省で開かれた第2回中国国際現代漁業・漁業科学技術博覧会(中国漁業協会主催)に出展し、日本産フグのプロモーションを行った。古川代表は「中国で初の公式なプロモーションとなった。輸出解禁となるよう働き掛けていきたい」と意気込みを語っている。
 博覧会6月22、23日の両日、安徽省合肥市で開かれ、国内外から約500件の出展があった。
会期中には日中フグ交流会も開催され、中国側から、中国国内のフグ料理店は「現状で300店舗以上ある」「2020年には1000店舗になる」として、「市場としては5万トン、100億円規模になる」との見通しが示された。パネルディスカッションにも中国の水産流通加工協会、中国ふぐ部会とともに古川代表が参加。中国側からは、もっとフグを輸出したい趣旨の発言があり、日本のフグ免許制度について多くの質問が出されたという。
 ブースではフグの刺身やから揚げなどの試食も配布。特に好評だったのは、から揚げ。古川代表は「食べなじみがあるからでは」と分析する。ヒレ酒にはアルコール度数への質問が多かったという。[....]