2022年5月17日
北海道噴火湾地区のホタテ加工貝の水揚げが大詰めを迎えている。数量は前年比15%増の5万5000トン前後で着地する見通しである一方、原貝価格は中国向け冷凍両貝需要を背景に序盤から堅調に推移。数量、単価ともに前年を上回る状況となった。今後は昨年より相場が一段高となった国内向けボイル製品の販売の行方が焦点となる。噴火湾ホタテの今期の生産、流通動向を特集で紹介する。
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今シーズン(2021年10月?22年5月)は、昨年10月に胆振地区(JFいぶり噴火湾漁協)を皮切りにスタート。年明けから本格化し、胆振は3月末までにおおむね水揚げが終了。年明けから始動した渡島地区は3月から4月にかけて盛漁期を迎え、4月末までに砂原、鹿部、落部の各漁協が終漁となった。5月も一部地区で操業は続くが、[....]