商業捕鯨再開へ結束、IWCに向け捕鯨と食文化守る会 

2018年6月11日

ずらりと並んだクジラ料理 

 第30回捕鯨の伝統と食文化を守る会が7日、東京・永田町の憲政記念館で開かれ、国会議員や業界関係者、全国から約500人が出席し、商業捕鯨再開に向けて一致団結した。
 政府を代表し齋藤健農林水産大臣は「今年の国際捕鯨委員会(IWC)が商業捕鯨再開に向けた節目の総会になるようあらゆる可能性を探り、全力を傾注する」と述べ、決意を改めて強調した。
 冒頭、呼び掛け人の鈴木俊一自民党捕鯨議員連盟会長は「会も30回の節目を迎えた。それぞれの伝統文化を尊重することは当たり前のことだ。今年のIWC(総会)は歴史に残る画期的な会議になるよう尽力したい」とあいさつ。自民党の二階俊博幹事長も駆け付け「何も恐れることも遠慮することもない。堂々と日本の姿勢を示していこう」と呼び掛けた。
 呼び掛け人の江田康幸公明党捕鯨を守る議員懇話会会長、小川勝也民進党捕鯨議員連盟会長、紙智子衆院議員(日本共産党)、儀間光男参院議員(日本維新の会)がそれぞれあいさつした。
 総会で議長を務める森下丈二IWC日本政府代表も登壇し「今年のIWCはいろいろな意味で新しいことが起こるだろう。関係者で力を一つにして商業捕鯨再開に向けてがんばりたい」と述べた。
 乾杯は小泉武夫クジラ食文化を守る会会長が「世界中にホエール」と音頭を取った。会場には徳家や鯨の登美粋などの料理店のほか、和歌山県太地町などがクジラ料理を提供した。[....]