商業捕鯨再開から3年目、資源管理型捕鯨業の確立目指す/日本鯨類研究所

2021年2月5日

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南極海で発見数が増えているシロナガス

 商業捕鯨が再開し、今年3年目に入った。捕獲枠は「100年後も資源に影響がない」という改訂管理方式(RMP)を採用し、捕鯨業として自立するため、資源管理型捕鯨の樹立に向けた模索が続いている。特集では鯨類資源量の推定や生態を調査・研究している日本鯨類研究所の松岡耕二資源管理部門長と田村力資源生物部門長に研究内容やこれまでの実績、今後の展望など話を聞いた。

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 ◇資源管理部門の概要を教えてください。

 ◆松岡部門長/資源管理部門には資源量推定、資源解析、資源分類、情報管理のそれぞれのチームがあり、鯨類の資源量推定や管理に関する研究を行っている。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の中で、調査船において一人の感染者も出すことなく調査を実施できたことがありがたかった。私自身も昨年の夏は国際捕鯨委員会(IWC)、国際鯨類[....]