商業捕鯨、4年目に突入

2022年7月29日

生肉で鯨肉のおいしさを伝える

 商業捕鯨が再開し、今年4年目の操業が始まっている。商業捕鯨再開は当初から前途多難だったが、30年余りのブランクの大きさと捕鯨が抱える問題の複雑さがさらに浮き彫りになっている。特集では共同船舶の所英樹社長、日本小型捕鯨協会の貝良文会長、水産庁資源管理部国際課捕鯨室、ノルウェーからの鯨肉輸入事業を手掛ける(株)ミクロブストジャパンの志水浩彦社長に捕鯨業の現状や課題について話を聞いた。

 「『鯨肉はどこに行ったら買えるのか』とよく聞かれる。買えるところが少なすぎる」という話は業界内でよく聞く話だ。大手量販店をはじめ、スーパーや通信大手のネット販売も鯨肉の扱いを門前払いするところは多い。その理由は環境保護団体などからの圧力があるからとされている。[....]