2020年10月16日
東京海洋大学は1日、初めての大学付置研究所「水圏生殖工学研究所」を設置した(既報)。魚類の生殖幹細胞の培養や増殖技術などを用い、代理親魚による次世代生産技術の研究開発で優良品種の大量生産につなげるほか、養殖業、絶滅危惧種の保全・保存への貢献も目指している。研究内容や今後の展開などについて、吉崎悟朗同研究所所長(写真)に話を聞いた。
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◇研究所設置の目的を教えてください。
◆吉崎所長/世界各地で過剰漁獲や環境破壊、温暖化などの問題が深刻化し、天然資源を適切に管理することが難しくなっている。当研究所はより自然に近い形で魚を増やしていくことにフォーカスし、増養殖を応用した方法で魚を守る生殖工学に特化して研究を行っていく。[....]